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今も

 地震と津波でダメージを受けた人たちのことが、年末年始の休み気分のどこかで、喉に刺さった魚の小骨のようにひっかかっている。きっとみんなそうなのではないか。たまに見るテレビでは黒灰色の濁流が町中を川のように流れ、この流れの中でもがき苦しむ魂がいくつもあるという信じられない現実をつきつけられた。水が引いた今では身元不明の死体が腐乱臭を放っているという。これもまた地獄。

 自分はなにもできない。自分のことで精一杯だ。下手に手を出しても偽善にすら至らず終わる。せいぜい信頼できる組織や個人に気持ち振り込むのが関の山。特にそのことを卑下もしない。

 それでも、世界を悲しむには自分はあまりに小さく、弱いことを思い知らされるから、できることならあまり知りたくない気もする。だがこの国では情報が瞬時に入手できてしまう。顔をそむける前に目の前に投げ出されている。そして、次のニュースが出来事を過去にしてしまう。

 停止した思考の中で、できることを考える。そんな現実を知っておくこと、痛みを感じること、そして、自分が宿命として与えられている日常をなるべくしっかり生きること。

 世界はこの今の今も、悲しみだらけだ。虐待されている人。飢え死にしそうな人。戦火にさらされている人。避難所や仮設住宅で暮らす人。詐欺にあった人。借金が返せない人。殺された人。殺してしまった人。大切な人を失った人…。理不尽な目に遭い、あるいはなにかの歯車が狂ってしまい絶望の淵に立つ人たちは、この世にあふれている。きっと、すぐ近くにだっているはずだ。

 書き始めたときにはなんとなく「ゆるやかなつながり」に到達する見込みだったのに、書ききることができなかった。それが今の自分であることを認める。 
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by yamaneko299 | 2004-12-30 23:44

ジブリなこの頃。

 「もののけ姫はこうして生まれた」をDVDで見た。鬼気迫るモノ作りぶりだった。一流というのはこういうことなのだと、茫然とすらした。絵コンテ、膨大な動画、撮影、アフレコ、音楽、宣伝…。関わる全ての人たちが心血注ぎ、渾然一体となりながら作品を紡いでゆく。創作力だけではだめで、総合的な人間力のようなものも問われる。例えば、「相手に思いを正確に伝える力」が欠けていると、仕事は出来ない。

 宮崎駿夫監督がアフレコで俳優たちに注文をつける際、実に具体的にキャラクターの背景を説明する。「『えぼし』はこんな風に生きてきてたたら場に辿り着いた」だとか。また、ひとことに対して、その言葉が出る心象風景を説明してみせる。耳にして一瞬でダメ出しをする。作品を細部までつきつめていなければ、出来ないことだと思う。

 一方で、俳優にいのちを吹き込まれ、キャラクターが「こんな人だったんだ」と改めて思うこともあるという。アフレコ現場ですら、キャラについて思いついた設定を追加し、俳優に要求する。『あそび』ができる。

 良質の作品とは、いくつになっても楽しめ、発見できるものだとわたしは思っているが、多重構造の宮崎作品は、まさしく一生かけて楽しめる作品だと、思わされる。宮崎氏がアシタカの暗めキャラについて現代の子どもの宿命と照らし合わせて話をしていたが、これなどは、聞かなければ一生気付かなかったかもしれない。それが悪いとも思わないが、それにしても、懐の深い作品ではある。

 DVDを見る狭間に、ちょうどテレビで「天空の城ラピュタ」をやっていたので、そちらも見た。ビールを飲みながらのせいか、じーんとなってしまった。その話は、また次回に。
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by yamaneko299 | 2004-12-26 00:07

とべ、青うさ。~arumi toy クリスマスフェスタ~

 あるみ氏のアトリエで開催中のクリスマスフェスタをのぞきにでかけた。25日までアトリエをギャラリーとして開放している。

 入り口の引き戸が白く塗りかえられ、よろず屋風がちゃんとアトリエ風に変身していた。ドアのガラス越しすぐのところで、あるみ氏が読書しつつスタンバイしていた。気付いて笑顔で迎え入れてくれる。

 電車を降りると空気はひんやりしていたが、中はあたたかい。こないだは稼動していなかった薪ストーブに煙突がつけられ、ちろちろと赤い炎をのぞかせている。

 キャンドルや飾りが施された、あの肌触りのいいアトリエの主役たちが、いろいろなところにディスプレイされていて、しばしきょろきょろ。

b0050104_16283197.jpg 温かいお茶を入れてもらったところで、ご夫婦とおぼしきお客さんが!今日の京都新聞で紹介されたらしく、訪れる人も増えているとのこと。おもちゃの安全性など質問に答えたり説明したりしている姿は、作品への自信や愛情が感じられて、なんだか作家らしい(いや、事実そうなんだけど)。
そしてお買いあげ。お孫さんかなぁ…とおもちゃの行方に思い馳せるあるみさんだった。

 薪ストーブの前でシュークリームを食べたり、おしゃべりしたり、おもちゃの組み合わせ体験をさせてもらったりした。仕事しているところを見たことがなかったのでぴんと来ないところもあったが、ドリルをたったかセットしてくれる彼女に、やはりおもちゃ作家なのだとちょっと実感(だから、そうなんだってば)。

 アドバイスしてもらいつつ、不器用にパーツを組み合わせて、なんとか完成。色や動物は自分で選べるので、愛着がわく。かわいー。
b0050104_1705170.jpgタイトルは「空とびうさぎ」。

 そんなこんなであっという間に3時間近くが経過。心地よい空間で、まったりと楽しいひとときを過ごした。電車の時刻がせまり、最後は慌ただしくお別れ。ぎりぎり間に合うはずが、なぜか降りるホームを間違えてしまい、同時に、向かいのホームの電車が動き始めた。冷たい空気の中、汗だくのまましばし呆然とベンチに座っていると、変てこなオチに何だか笑えた。

  あるみ氏さんきゅー。
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by yamaneko299 | 2004-12-19 17:33

モニターの横線が

 もう数えてみる気もなくなっていたが、久々に数えると横線は20本になっていた。徐々に増えているので慣らされているけれど、表作成なんかはさすがに疲れる。更にCDドライブも機能しないことが発覚した。パソコンがないといろいろ支障を来すから、使える間はなかなか手放せない。それに、修理期間が長くなると困る。でも、バックアップもおざなりなまま完全に壊れてしまうともっと困る・・。とりあえず新しいモニターを買ってしのごうか。でも、修理に出せば今なら保険だけで直せるのに、モニターを購入するのも勿体ないよなぁ。

 以前から欲しかったノートを買って、そちらを動かしてから修理に出そうか。でも、次回パソを買うならりんごちゃんにしようと思っているから、VAIOを修理に出しても意味がないのでは?…でも、保証期間が切れてないのに修理に出さないのもアホだよな。

 そんなことをつらつら考えて、もう十ヶ月ほど経ってしまった。
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   やっぱおこのみ焼きにはビールね。
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by yamaneko299 | 2004-12-14 22:32

バカサバイバー~ええねん。

 トップランナーは、ウルフルズだった。トータスさんは相変わらずかっこよかった。さすが、いい男リストに入っているだけある。思わず発売中のスニーカーを買おうかと思ってしまった。そんで来週はばななさんらしいので、これまた忘れないようにしなくては。

 なんとなく仕事がぎくしゃくしている。バランスが崩れている。妙な後味を引きずる。こんなときは戻らねば。自分なりの仕事の目的に。今週は、チームを見る前に、自分の質に立ち返ろう。

 ウルフルズの音楽は、そんなもやもやモードによく合うのだ。
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by yamaneko299 | 2004-12-12 20:15

ねこぷろのっけから…。

 ようやくできたレイアウト。40Mあるので添付できず、宅ファイル便(メール便)で送ろうと50回くらい試したが送れない。しょーがないから明日電気屋でメモリ買って(CD-Rは壊れてて使えない)速達で送ることにする。所詮アナログ人間なのね。む、空しい。寝る。
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by yamaneko299 | 2004-12-08 00:47

ねこ・ぷろ。

 いつのまにかウェブサイトを開いて3年になろうとしている。2001年12月9日に、最初の文と写真をアップした。今にして思えば、キリよく2002年から始めればわかりよかったのに、だからつい忘れそうになる。

 もともとメールマガジンがやりたくて作ったウェブサイトだが、いつのまにかこちらはこちらでいろんな展開があり、いろんないいものをもらえている。ありがたいことだ。まぁ、シロートにしてはよく続いているもんだと自画自賛。

 3周年を記念して…というわけでもないが(実際は作業が遅れに遅れてそうなってしまっている)、今、本を出そうと目論んでいる。ねこプロジェクト、略して「ねこプロ。b0050104_2217315.jpg」と、(ひとりで)呼んでいる。

 自費出版なので、出版社はついてくれても、ほとんどひとりでやらなければならない。
素材があれば編集さんが組み立ててくれると思いきや、さすが自費、ぜーんぜんかまわれず、レイアウトをひとりこつこつ作っている。しくしく。

 2004年5月までの写真と文を一旦解体して、また組み合わせている。でも、40pしかないので、選びきれずに困る。どれも大事な子たちだ。でも、しぼる。

 ようやくなんとか形になった力任せのレイアウトを、今から編集さんに送る。来春発売予定。やむをえず定価1600円+税と若干高めだけど、是非買ってやってください。せめて500部全て、誰かの手に渡ってほしい。

 なんだかタイミングを逸してしまっていたけど、ようやく言えたぞ。どうぞ、よろしくおねがいします。
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by yamaneko299 | 2004-12-05 22:19

戯言は「たわごと」と読みます。
by yamaneko299
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リンク

本家:ねこからの手紙
http://www.neko-te.net/

屋久島写真★Studiof32
http://f32.jp/

オ~ッ君の東京散歩
http://blog.livedoor.jp/okkun1/

Wandering
http://nomad.de-blog.jp/wandering/

mizutamari
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ケモの縄張り自然観察
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ikimonodaisuki!
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