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桃井和馬写真展

 せっかく東京に出たので、話に聞いていたフォトジャーナリスト桃井和馬さんの写真展へ。

 フロアは大きく四つの小部屋に仕切られている。いろんな民族音楽が流れてくる。これは後からの感想だが、写真が展示されている三方の壁に囲まれた真ん中で、何だか踊りたくなってしまった。ゆっくりと。


 一番目の部屋は『地球原風景』。カリマンタンやギアナ高地など、世界各地の雄大な自然に引き込まれる。インドネシアの森の空撮は、一瞬苔と見間違えた。
 
 二番目の部屋は人以外の『動物』や『植物』。ライオンからウミイグアナやアリまで、ケニヤやベネズエラで撮った写真につけられたキャプションは、例えば「ハイエナはエライ。腐肉から病原菌が広がることを防いでくれる」というように、各々の存在を讃えながら、連鎖していることを示している。
 
 三番目の部屋は『環境破壊』。グラウンドゼロの写真が正面に大きく据えられ、緑に覆い尽くされるクメール遺跡や、森林伐採の写真などが展示されていた。
 
 最後四番目の部屋は『人々の笑顔』。三方の壁には各国の人々が、それぞれの生活の中で、笑っていた。また、この部屋には大きなモニターと椅子が備え付けられ、スライドショーが流されていた。山、子どもたち、鳥、兵士、滝、男、花、シマウマ…と、被写体がランダムに映し出されては消える。(半時間ほど見ていたが、一巡はしなかった。)

 
 甚だおこがましいことを言うが、もうすぐできあがる拙著も、そのまことムラ気な1本の細糸をそろそろたぐっていけば、多分今回の桃井氏の写真展に通じていくと思われた。(すみません。ごく微量単位で。)
 そういう意味もあって、かなり心揺さぶられる時間だった。

 8月6日(土)までやってます。 
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by yamaneko299 | 2005-07-26 00:07

『オラ!メヒコ』付箋

 田口ランディ+AKIRAクレジットのこの本、ふたりのブログチェックを日課とする身としては、買わないわけにはいかない…と力をこめるまでもなく、文庫なので店頭平積みを気軽に入手。

 メキシコの旅と、同時にふたりの心の旅の軌跡が交互に書かれてあるが、違和感なく読み進められた。(だが、AKIRAさんが田口さんの原稿を受け取った時点で、今まで書いていた分をすべて書き直したことを、ブログチェッカーのわたしは知っている…。)

 内容は本を読んでもらうとして、今回の付箋は、『世界に、つかまった』だった。

 旅の最大の目的であるウアウトラの地でのセッション。キノコを食べ、増幅した感受性で外に出たとき、田口さんは周囲のあらゆるものたちに「つかまり」、魅了される。そのとき、世界はつかまえるものでも、追いかけるものでもなく、世界がその意志で自分を抱きしめ、求めてくるということを知るのだ。

 普段は閉じている(閉じないと危険だから)感覚をただ開くことで、世界に魅了される。だが、そのような状態に自分を持っていくことは、案外難しいのかもしれない。

   
 話は変わるが、私が屋久島に行くときの心得は、「出来るだけ準備したら、後は島に委ねておく」だ。そうすれば島が導いてくれる。そう思っている。実際うまく流れることも多い。うまくいかないことにも、意味があるような気がしてくる。

 そのような考えは、やはり、世界につかまってからのものだった。一度だけ、そんな体験をした。そのときもまた、ただできるだけ「心を開いていたい」と思っていた。
『世界につかまる』…さすが、ランディさん。それは「やってくるもの」なのだ。 
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by yamaneko299 | 2005-07-24 23:29 | 読書

『百の谷、雪の嶺』付箋

 この連休で短い作品をふたつ読んだ。どちらも一気読みさせられた。「心に残った言葉のメモ魔」(でも、整理できないので後に役立てることはない)わたしの、付箋箇所をいっそここにメモ。

 題名の『百の谷、雪の嶺』とは、ヒマラヤはギャチュンカンという山の和訳である。(“ギャチュンカン”はチベット語) 2002年秋、ギャチュンカン北壁を登った山野井夫妻の壮絶な帰還の模様を軸に、ふたりの人となりや、今までの軌跡について描かれており、大変興味深く読み終えた。新潮8月号に、約140ページに及んで掲載されており、読みごたえがあった。作者は沢木耕太郎。山野井&沢木ファンであるわたしにとってはよだれものの読み物となった。

 文中では登山に関する用語や動きについて、例を挙げたりもしながら丹念に(でももちろんじゃまにならない程度に)説明が織りまぜてあり、シロート読者も読み物として楽しめるのがありがたかったし、もしかしたら、これを機にクライミングに興味を示す人もいるかもしれないと思いもした。

 ま、内容については読んでもらうとして、付箋をどこらへんにつけたか。

 いよいよ明日からとりつくギャチュンカン北壁を見上げる場面。この圧倒的な壁への一歩を踏み出せるかどうかは、勇気の問題である以上に自分の力量に対する信頼の度合いによると記されていた。“自分の力量を信じられたとき、押し潰されそうになる恐怖に耐え、一歩を踏み出すことができるのだ”と。

うーん、そういうことだ。きっと。
己のはったり人生を省みつつ、付箋。(もう一冊については後日に。)

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気を取り直して。
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by yamaneko299 | 2005-07-18 23:14 | 読書

テーマは、南米。

 久々に美容室へ。いつものようにカラーリングとカット。できればカラーリングはしたくないのだが、白髪が目立つのでついやってしまう。

 前回カットしたのは3月下旬頃なので、3ヶ月に1度とすると年4回のつきあい×数年の美容師さんに、今回のテーマは「南米(メインはパタゴニア)」でお願いした。ま、要は『(かの地のような)風に吹かれても手ぐしでオッケー』ってないつものスタイルだったのだけど。(ちなみに前回のテーマは「オアフ島以外のハワイ諸島(で風に吹かれる)」)
 
 カットは、頭頂近くに段を入れて空気感を持たせると共に、側頭部が張り出して逆ラッキョなシルエットをタイトに保つため、そこは長めに残し、全体的にはバサバサ風が吹いた後もどんとこいの、ペンで描けるような毛束感を出す仕上がりとなっている…ようです。

 もちろん、カラーリングでもテーマを反映させなければならない。
南米→カラフル→色味が濃い、から、「強くて濃い緑」に絞り込み、マットな緑味がプラスされた(そうです)。そして、いつものように文句なく楽しく終了した。

 その後帰って本を読んでいたら、チベットのタルチョの色は 黄=大地、赤=火、青=水、白=空、緑=風 を表していると書いてあって、小さく驚いたんだった。
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by yamaneko299 | 2005-07-15 23:44

おいしい蕎麦屋が

あるからと、友人と落ち合うのに谷町4丁目まででかけた。久々に乗る地下鉄に閉塞感を感じる。こないだの日曜に梅田に出たときもたじろいだ。人が多い所に行くと構えるのか、年々疲れてしまうようになってきている。映画もそんなでめったに行かなくなってしまった。

そこは建築家(?)に転向した元舞台美術家が、廃材を使ってガレージを古い民家のような蕎麦屋に仕立てなおしたそうで、雰囲気のいいたたずまいだった。蕎麦屋の若い夫婦がその場所を大事にしていることも心地よさに関係するのだろう。

そこいらには他にも趣のあるお店や工場なんかがあって、カメラを持ってこなかったことを少し悔やんだ。まあ、また来ればいい。

ふだん飲まない日本酒もちょっぴり(?)含みつつ、蕎麦の前にもいろいろ味わった。どれもおいしかったが、なかでもふわふわもっちりのそばがきを味わえたのはしやわせだった。(せっかくだからせめて、とケータイで撮影していたのに、これ撮るのは忘れてしまってるし笑)

                   ふるふるの出し巻き     
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                  蕎麦の刺身的もりそば
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                  厠に続く通路に並ぶは・・ 
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by yamaneko299 | 2005-07-13 00:18 |

招き猫来る。

 メルマガ読者さんから“招き猫”をいただいた。なんと、その方がお書きになっている日本画なのだ。写真ではわからないと思うけど、前掛け(というのかな?)の花柄模様はキラキラと縁取りされていてかわいらしいし、筆でふわふわと丹念に描かれた毛並みはつやつやしていて、眺めるたびに心潤います。

 知らなかったのだけど、左手上げが人招き、右手が金招きと言われてるんだって。で、人招きの方をお願いしました。何点か見せてもらったけれど、和猫あり、洋猫あり、表情も違うしで、それぞれがまさしく一点もの。作者にとってはみな我が子のような存在なのではないかな。

 猫ちゃん、大切にしますね。ありがとうございました。
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by yamaneko299 | 2005-07-10 23:53

もうすぐ脱稿。

オレは気弱な奴です。

色校でわかった写真の不具合も差し替えてもらい、紙の質感についても一悶着したけど落ち着き、どうやら校了だ。あとは、校了確認の書類を送って、手数料を振り込んだら、とりあえず本作りの部門は終了だ。振替口座も本名で登録することにした。

でも、校了に当たってほんとに見落としがないかと思うと、確認書を送る気持ちが鈍る。今までさんざん見落としてきただけに、まだあるんじゃないかと思ってしまう。

でも、本当は違うこともわかっている。終わらせるのが恐いんだ。

出だし戻って、この本を出す意味とか、受け取る人にとってどうなのか、そんなことが恐いのだと思う。どこかで「止めればよかった」と思っている自分がいる。味見しすぎたみそ汁は、もううまいんだかどうなのか、判断がつかなくなってしまっている。

表現する人は、自分の作品に自信を持つべきだと思う。ナルシストでかまわない。そうでなければ受け取る方も迷惑だ。

腹くくったつもりだったのに、まだうろうろしている。
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by yamaneko299 | 2005-07-10 00:05 | 創作

アメーバ的ネットワークとしての…

 提出した規約にはやはり問題があった。具体的には「会計を個人事業として計上する」がよくなかった。商法取引にかかってくると言う。こちらとしては、個人で立てかえた費用を回収するのは個人(つまりわたし)だからこれでいいだろうと軽く思っていたのだが、いかんせん、認められない。確かに、読み返せばひっかかるのもわかる。インターネット取引でトラブルが多発している昨今、この手の審査のハードルは高くなっているようだ。いい社会勉強となった(と言っておく)。

 そんなこんなで、思わぬところでこのウェブサイトをひとつの「まとまり」ととらえて考える機会を得たが、それは真に収穫だった。今までは運営スタンスとして、ごく個人的な発信元である意識が強かったし、それはこれからもある意味変わらないことではあるが、その一方、今回のことで受け手の存在の大きさというものを改めて感じさせてもらえた。(仮にひとつの集団として記せるくらいの)

 思えば本来はトップページとメールマガジンだけで進めていくはずのウェブサイトだったのが、掲示板や投稿ページなど触手をのばすうち、それらは重要なコンテンツと化していった。結局は、そうして参加してくれる人、あるいは読者でいてくれる人の存在が、発信をやめないでいられる原動力であり、運営の牽引力に他ならないのである。
 
 「ねこからの手紙」は、これからも、枠組み不定形な、アメーバ的ネットワークとして存続させていきたいと思う(そもそもインターネットとは、そういうものだろうし)。
ただ、その不定形なアメーバラインは、どの形も「今」を反映していることを忘れないようにしたい。 
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by yamaneko299 | 2005-07-07 00:45 | 創作

しかし、またもや…。

 帰宅後留守電が不吉に点滅。案の定「**郵便局ですが、お伝えしたいことがあります」と入っていた。やだなぁ。

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                                 雨ざんすー。
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by yamaneko299 | 2005-07-04 18:57 | 創作

規約。

そんなわけで、規約です。会員のみなさま、よろしくお願いしますっす。
(作成にはこちらを参考にさせていただきました。というか、ほとんど丸写しです)

はてさて、承認されるのかしらん・・・。


ねこからの手紙 規約

第一章 総  則
 第1条 (名称および所在地)
  本会の名称は、ねこからの手紙とし、事務局を代表宅内に置く。
  代表については、第6条1項に定める。
 第2条 (目 的)
  本会は、文章及び写真を用いた創作活動を通じ、会員相互の交流を
  図るものとする。
 第3条 (事 業)
  本会は、前条の目的達成のため次の事業を行う。
    (1)ウェブサイトの開設
    (2)(1)の維持管理
    (3)メールマガジンの発行
    (4)(1)(3)の成果物の販売・広報
   
第二章 会  員
 第4条 (会 員)
  本会の会員は、ウェブサイト「ねこからの手紙」にアクセスした者及び
  メールマガジン「ねこからの手紙」読者の内、代表が承認した者とする。
 第5条 (資格の喪失)
  会員は、次の各号に該当した場合、その翌日に会員たる資格を失う。
    (1)死亡したとき
    (2)メールアドレスが失効し代表との音信が不通になったとき
    
第三章 役  員
 第6条 (役 員)
  本会の役員として代表1名を置く。
    (1)代表は(本名)とする。ウェブサイトおよびインターネット上では
      ねこと号する。
    (2)代表は、ウェブサイト管理および会の業務の全てを管理する。
       但し、代表が必要と認めた場合、他の会員に一部業務を代行
      させることができる。
 第7条 (任 期)
  代表の任期は、永年とする。

第四章 総  会
 第8条 (召 集)
  代表は、必要と認めたとき随時総会を招集することができる。
 第9条 (総 会)
  代表は、総会に下記案件を提出し、総会はこれを審議することができる。
     1,会規約の変更
 第10条 (総会の成立・議決)
  総会は、1名以上の出席をもって成立し、総会の議決は出席者の2/3
  以上の賛成をもって成立するものとする。但し代表は議決に対する拒否権
  をもつ。

第五章 運営費用
 第11条 (財 源)
  本会の事業に要する資金は、代表がこれを負担する。
 第12条 (会 計)
  本会の会計は代表の個人事業として計上されるものとする。

第六章 付 則
 第13条 (緊急事態)
  何らかのトラブルにより本会のウェブサイトがアクセス不能になった場合、
  代表はすみやかにこれを回復する義務を負う。
 第14条 (ウェブサイトの名称)
  本会のウェブサイトはねこからの手紙と称する。neko-te.netドメインを取得、
  維持するものとする。
 第15条 (事務局兼代表宅住所)
  事務局兼代表宅住所は平成17年6月30日現在下記の通り
  (住所氏名)
 第16条 (会員間の連絡)
  会員間の連絡は原則としてEメール、本会のウェブサイト掲示板のいずれかで
  行う。
 第17条 (設立日)
  本会の設立日は、平成13年12月9日とする。

 本規約は、平成17年6月30日より発効する。
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by yamaneko299 | 2005-07-02 05:02 | 創作

戯言は「たわごと」と読みます。
by yamaneko299
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リンク

本家:ねこからの手紙
http://www.neko-te.net/

屋久島写真★Studiof32
http://f32.jp/

オ~ッ君の東京散歩
http://blog.livedoor.jp/okkun1/

Wandering
http://nomad.de-blog.jp/wandering/

mizutamari
http://pine27.blog105.fc2.com/

ケモの縄張り自然観察
http://pockets.jp/blog/

ikimonodaisuki!
http://blog.livedoor.jp/ikimonodaisuki/

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