春の初めの地獄と天国。
2月の人間ドックでひっかかった。婦人科と外科(乳腺)。婦人科の方は検査時に医師から「内膜症の疑い」と聞いていたし、下腹部痛もあったので、すぐにインターネットで調べたりしてちょっとは心構えが出来ていたが、後日郵送されてきた書面結果では、子宮内膜症及び子宮筋腫の疑い(鵞卵大)+乳癌検診(レントゲン)で異常所見となっていた。
まず、筋腫だが、この「鵞卵大」って…。要するに鵞鳥の卵の大きさってこと?うずらの卵じゃなく??一昨年秋に手術をして殆ど切除してしまったのに、そんなにすくすく育つものなのか??? 頭の中は「?」だらけ。
そして、乳癌レントゲンの異常所見。これはわずかに異常を認めるというもので、6ヶ月以内に再検査が望ましいとのことだ。もともと乳腺症持ちなので、その関連の何かかもしれない。しかし、乳癌検診については、触診はかなり精度が落ちるものだが、レントゲンでこの結果だと、やはり気持ちは焦る。「念のためエコー等を受けて下さい」とある。婦人科の方は信頼できるドクターもいることだし、症状についてもあらかたではあるが知識はあるので、そういう意味ではあまり心配はない。
そんなわけで、休みをもらって、1年半ぶりに、京都の病院に向かう。当時の気分がちょっと甦ってくる。あの頃手術を決めた私は自分なりにいい決断をしたと思っていたし、人生初の短い入院生活も快適で、医師や看護師のかっこよさを目の当たりにも出来て、いろいろ勉強になったのだった。…でも、あの手術が1年半しか持たないのか、しかも、今回内膜症を併発しているなら、時期尚早だったということか…と思うと、当時の決断が少し空しく感じられて、気持ちがしぼむ。
世間はうららかな春の陽気に包まれ、全ての輪郭が柔らかい。四条河原町から京阪電車に乗りかえ、藤森駅で下車して10分弱歩く。 なつかしの、あの建物が見えた。
診察券を機械に入れて、婦人科の受診を予約する。この際と、同時に乳腺外来も受診するつもりだ。だが、初診は機械では受付けられず、窓口で手続きをする。受付でコインを渡され、「写真を撮ってきて下さい」と言われる。人違いがないように、診察券に写真を貼るようになったらしい。証明用写真撮影ボックスに入り、どんより気分で撮影。案の定ブスに撮れていた。診察前に撮影というのは、しょうがないとはいえ厳しいものがある。
しばらく待って名前が呼ばれ、カルテを持って外来受診フロアに移動した。乳腺外来と婦人科でそれぞれ受付を済ませる。なんと婦人科は午後1時頃になるという。その医師を頼って受診する人が多いのは知っていて、覚悟はしていたが、なにせ今は午前9時40分。気分はさらに重さを増す。しかし、その医師のハードワークぶりも相変わらずすごすぎるのだ。
乳腺外来の方が呼び出しは早いだろうということで、そちらの呼び出し用のポケベルをもらって、待合いスペースからは少し離れて混んでいない場所に座り、持ち帰っていた仕事を少しやることにした。他にやることもないので案外はかどる。
小1時間後、乳腺外来から呼び出し。診察室前で待機するがなかなか呼ばれず、トイレに行って帰ってくると、名前を呼ばれた。いくつかある診察室のうち、呼ばれた部屋がどこかわからずうろうろしていたら、次の人の名前が呼ばれた!と同時くらいに実は入り口すぐのところにそのドアがあるのを発見して、急いで入った。次に呼ばれた同年代とおぼしき女性が入ってくるところを謝り、診察椅子へ。
「いや~、何回か呼んだんだけどね」とその医師は言う。どうやらトイレに行っている間に呼ばれていたらしい。元気でやさしそうな男性医師。おそらく50代。
人間ドックでひっかかったことを告げると、「そのレントゲン写真を借りてきていますか?」と言われた。借りてきていなかった。ああ、思い付かなかった。
「あの、エコーはしてもらえないのでしょうか?」と聞くと
「できるけど、レントゲンも見ないと、確定診断はできないです。今日はエコーだけして、もう一度借りて来るか、あるいはlこちらで今からレントゲンを撮るか。どうしますか?」
がーん、困った。婦人科の展開がどうなるかわからないものの、レントゲン写真をドックの病院でかり出すくらいなら、そこでそのままエコーを受けた方が話は早いような気がする。それに、そのレントゲン、「マンモグラフィー」というやつは、涙が出るほど痛いのだ。それを、2週間も経たないうちにまた受けるなんて…。頭の中が、瞬時にしっちゃかめっちゃかになった。
さらに医師のおっちゃんは続ける。
「ここで(レントゲン)撮ったら今日で決着は着くで」
「撮ります」と、答えていた。
(えーと、長くなったので、いったん切ります。つづく。)
まず、筋腫だが、この「鵞卵大」って…。要するに鵞鳥の卵の大きさってこと?うずらの卵じゃなく??一昨年秋に手術をして殆ど切除してしまったのに、そんなにすくすく育つものなのか??? 頭の中は「?」だらけ。
そして、乳癌レントゲンの異常所見。これはわずかに異常を認めるというもので、6ヶ月以内に再検査が望ましいとのことだ。もともと乳腺症持ちなので、その関連の何かかもしれない。しかし、乳癌検診については、触診はかなり精度が落ちるものだが、レントゲンでこの結果だと、やはり気持ちは焦る。「念のためエコー等を受けて下さい」とある。婦人科の方は信頼できるドクターもいることだし、症状についてもあらかたではあるが知識はあるので、そういう意味ではあまり心配はない。
そんなわけで、休みをもらって、1年半ぶりに、京都の病院に向かう。当時の気分がちょっと甦ってくる。あの頃手術を決めた私は自分なりにいい決断をしたと思っていたし、人生初の短い入院生活も快適で、医師や看護師のかっこよさを目の当たりにも出来て、いろいろ勉強になったのだった。…でも、あの手術が1年半しか持たないのか、しかも、今回内膜症を併発しているなら、時期尚早だったということか…と思うと、当時の決断が少し空しく感じられて、気持ちがしぼむ。
世間はうららかな春の陽気に包まれ、全ての輪郭が柔らかい。四条河原町から京阪電車に乗りかえ、藤森駅で下車して10分弱歩く。 なつかしの、あの建物が見えた。
診察券を機械に入れて、婦人科の受診を予約する。この際と、同時に乳腺外来も受診するつもりだ。だが、初診は機械では受付けられず、窓口で手続きをする。受付でコインを渡され、「写真を撮ってきて下さい」と言われる。人違いがないように、診察券に写真を貼るようになったらしい。証明用写真撮影ボックスに入り、どんより気分で撮影。案の定ブスに撮れていた。診察前に撮影というのは、しょうがないとはいえ厳しいものがある。
しばらく待って名前が呼ばれ、カルテを持って外来受診フロアに移動した。乳腺外来と婦人科でそれぞれ受付を済ませる。なんと婦人科は午後1時頃になるという。その医師を頼って受診する人が多いのは知っていて、覚悟はしていたが、なにせ今は午前9時40分。気分はさらに重さを増す。しかし、その医師のハードワークぶりも相変わらずすごすぎるのだ。
乳腺外来の方が呼び出しは早いだろうということで、そちらの呼び出し用のポケベルをもらって、待合いスペースからは少し離れて混んでいない場所に座り、持ち帰っていた仕事を少しやることにした。他にやることもないので案外はかどる。
小1時間後、乳腺外来から呼び出し。診察室前で待機するがなかなか呼ばれず、トイレに行って帰ってくると、名前を呼ばれた。いくつかある診察室のうち、呼ばれた部屋がどこかわからずうろうろしていたら、次の人の名前が呼ばれた!と同時くらいに実は入り口すぐのところにそのドアがあるのを発見して、急いで入った。次に呼ばれた同年代とおぼしき女性が入ってくるところを謝り、診察椅子へ。
「いや~、何回か呼んだんだけどね」とその医師は言う。どうやらトイレに行っている間に呼ばれていたらしい。元気でやさしそうな男性医師。おそらく50代。
人間ドックでひっかかったことを告げると、「そのレントゲン写真を借りてきていますか?」と言われた。借りてきていなかった。ああ、思い付かなかった。
「あの、エコーはしてもらえないのでしょうか?」と聞くと
「できるけど、レントゲンも見ないと、確定診断はできないです。今日はエコーだけして、もう一度借りて来るか、あるいはlこちらで今からレントゲンを撮るか。どうしますか?」
がーん、困った。婦人科の展開がどうなるかわからないものの、レントゲン写真をドックの病院でかり出すくらいなら、そこでそのままエコーを受けた方が話は早いような気がする。それに、そのレントゲン、「マンモグラフィー」というやつは、涙が出るほど痛いのだ。それを、2週間も経たないうちにまた受けるなんて…。頭の中が、瞬時にしっちゃかめっちゃかになった。
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by yamaneko299
| 2005-03-21 00:16
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